はじめに
「ホームページ制作の相場が分からない…」
「見積りが高いのか安いのか判断できない」
「どの制作会社に依頼すべきか迷っている」
多くの中小企業や個人事業主の方が抱える悩みです。
ホームページ制作の価格は 制作会社・フリーランス・テンプレート・CMS・機能追加 などによって大きく変わり、相場を知らずに契約してしまうと、後悔するケースも少なくありません。
この記事では、最新のホームページ制作の相場目安と、費用が変わる理由、会社選びのポイント、よくある失敗と対策 を徹底解説します。
はじめてホームページを作る人でも安心して読める内容です。
監修

阿久津 太郎
シェアリッチ株式会社 代表取締役。WEB制作とマーケティング支援で取引先の繁栄、課題解決に奔走している。
ホームページ制作の相場【最新まとめ】
■名刺代わりの小規模サイト(1〜5ページ)
相場:10万〜30万円
特徴
シンプル構成
テンプレート利用も多い
A4チラシのWeb版のイメージ
向いている業種
整体院 / クリニック / サロン / 士業 / 小規模店舗 など
■中小企業のコーポレートサイト(5〜10ページ)
相場:30万〜80万円
特徴
主要ページ+お問い合わせ
WordPress導入
企業の信頼性を重視したデザイン
■本格的な企業サイト・サービスサイト(10〜30ページ)
相場:80万〜200万円
特徴
オリジナルデザイン
採用ページ、会社案内、事例など
文章作成(コピーライティング)込み
アニメーションや動きのあるデザイン
■ECサイト(ネットショップ)
相場:50万〜300万円
内容により大きく変動
Shopify / BASE:50万〜100万
フルスクラッチ:150万〜300万円以上
■大規模サイト・ポータル・予約システム
相場:200万〜1,000万円以上
特徴
会員機能
決済・予約
大量ページ
独自CMS
制作費が変動する6つの要因
ホームページ制作の見積りは「会社ごとにバラバラ」に見えますが、実際には 費用が大きく動く要因は6つしかありません。
それぞれがどのように金額に影響するのか、プロの視点で解説します。
■1. ページ数(料金にもっとも直結する要素)
ホームページ制作で料金を決める基準の1つが 「ページ単価 × ページ数」 です。
ページが増えるとなぜ高くなる?
デザインの作成
コピー(文章)作成
コーディング作業
画像選定・最適化
SEO設定
など、すべてがページごとに発生するため。
一般的なページ単価
| ページの種類 | 相場 |
|---|---|
| 会社概要・事業内容などの基本ページ | 1〜3万円 |
| 採用ページ・サービスLP | 3〜10万円 |
| 実績ページ一覧 | 5〜20万円(CMS構築含む) |
| ブログ機能(一覧+記事ページ) | 5〜20万円 |
ページ数の目安
名刺代わりサイト:3〜5ページ
中小企業コーポレート:7〜10ページ
しっかりした事業サイト:10〜20ページ
ページ数は料金に直結するため、制作前に「必要ページの棚卸し」をすることが重要です。
■2. デザインの難易度(テンプレート or フルオリジナル)
デザインは、制作費の中で もっとも金額差が出るポイントです。
テンプレートデザイン
相場:10万〜30万円
特徴
あらかじめ決まったレイアウトを使用
制作期間が短い
価格を抑えられる
独自性は低め
オリジナルデザイン
相場:50万〜150万円
特徴
完全に会社のブランドに合わせて設計
デザイン工数が大幅に増える
UI/UXや動きのあるデザインが可能
高品質な仕上がりで信頼性UP
デザイン費が上がる要素
アニメーション(動き)を多用
海外風のおしゃれデザイン
グラフィック、イラスト作成
LPのように1ページが長い場合
ブランド強化・採用強化したい企業は オリジナル推奨です。
■3. 文章作成(取材・ライティング含むか)
文章(コピー)の質は、ホームページの成果(問い合わせ・応募)に直結しますが、軽視されがちです。
ライティング費がかかる理由
取材
ヒアリング
キーワード調査(SEO)
文章構成
プロによる執筆
など、専門スキルが必要なため。
ライティングの料金相場
| 内容 | 相場 |
|---|---|
| 会社紹介・事業紹介 | 1〜3万円/ページ |
| 採用ページ(想い・社員インタビューなど) | 3〜10万円 |
| SEO記事 | 1〜3万円/記事 |
| 取材同行+インタビュー記事 | 5〜15万円 |
文章を自社で用意すれば安くなる?
→ 費用は下がる
しかし、ほとんどの企業は「文章を書く時間」がなく、結局完成が遅れるケースが多いです。
■4. 写真撮影・動画撮影の有無
ホームページのクオリティを大きく左右するのが、写真の質です。
特に、次のような業種は写真の重要性が高いです:
飲食店
クリニック
住宅・不動産
製造業(設備・工場)
サロン、美容系
撮影費の相場
| 内容 | 相場 |
|---|---|
| 写真撮影(2〜3時間) | 3〜10万円 |
| 1日撮影(プロカメラマン) | 5〜20万円 |
| 動画撮影(編集込み) | 20万〜80万円 |
撮影がない場合のリスク
素材写真は海外感が出てしまう
信頼性が下がる
採用ページで魅力が伝わらない
→ BtoB企業ほど、写真撮影をした方が成果が出やすい。
■5. 機能追加(予約・ブログ・会員制・多言語など)
機能を追加すると、制作費が上がります。
具体例と相場は以下の通り。
よく使われる追加機能と相場
| 機能 | 相場 |
|---|---|
| ブログ(WordPress) | 5〜20万円 |
| お知らせ更新機能 | 2〜10万円 |
| 予約システム | 10〜50万円 |
| 会員制サイト | 20〜100万円 |
| ECカート(Shopify等) | 50〜300万円 |
| 多言語化(英語対応) | 10〜100万円/言語 |
| 問い合わせフォーム(複雑なもの) | 3〜20万円 |
| 求人管理システム | 20〜80万円 |
機能を入れすぎる危険
制作費が膨らむ
更新が難しくなる
スマホ表示が重くなる
→ 機能は「本当に必要なものだけ」にするのが正解。
■6. SEO対策の内容(初期設定・内部対策・記事制作)
SEOは、売上や問い合わせに直結する部分ですが、会社によって価格差が非常に大きい領域です。
SEO費用が変わる理由
どこまで対策するか
競合状況
記事の数
キーワード調査の深さ
SEO対策の種類と相場
| 内容 | 相場 |
|---|---|
| 初期SEO設定(タイトル、ディスクリプション、構造化データなど) | 3〜10万円 |
| 内部SEO(サイト構造改善) | 5〜30万円 |
| ローカルSEO | 3〜20万円 |
| 記事制作(SEOライティング) | 1〜3万円/記事 |
| 本格的なSEO運用 | 5万〜30万円/月 |
SEOは投資すべき?
→ 集客が目的であれば必須
SEOをしない=検索に表示されない=問い合わせがこない
個人(フリーランス)と制作会社の相場比較
| 項目 | フリーランス | 制作会社 |
|---|---|---|
| 価格 | 安い(10万〜40万) | 高め(30万〜100万〜) |
| 制作速度 | 早い場合が多い | プロセスに時間がかかる |
| 品質 | 個人差が大きい | 安定した品質 |
| 保守 | 不在リスクあり | 長期サポート可能 |
※ 「安さ重視ならフリー」「安心・継続サポート重視なら制作会社」。
テンプレート制作とオリジナル制作の相場差
| 制作方法 | 相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| テンプレート | 10万〜30万 | 早い・安い・独自性は低い |
| オリジナル | 50万〜150万 | 独自性・ブランド力UP |
| ハイブリッド | 30万〜80万 | テンプレベース+カスタム |
→ ブランドイメージを大切にするならオリジナル推奨。
ホームページ制作の見積書の内訳
一般的には以下の項目が含まれます。
企画構成費
デザイン費
コーディング費
WordPress構築費
写真素材・撮影費
ライティング費
SEO初期設定
テスト/検証費
納品・操作説明
→ 比較時は「項目の有無」や「どこまで含まれているか」を必ず確認。
ホームページ運用・更新費の相場
制作後に必ず必要。
月額費用の平均
- サーバー・ドメイン:3,000〜5,000円
- 軽い更新・保守:5,000〜20,000
SEO運用:20,000〜50,000円
本格的な運用代行:50,000円〜
→ 「作って終わり」にしないことが成果のポイント。
制作会社選びで失敗しないポイント
相場より大幅に安い会社は注意
実績・制作事例を確認する
目的(集客/採用/ブランド)を伝えて作ってもらう
見積りの内訳が明確か
運用サポートの仕組みがあるか
担当の対応・説明の分かりやすさ
→ 安さではなく「成果につながるか」で選ぶのが正解。
よくある質問(FAQ)
最安でホームページを作る方法は?
テンプレート+WordPressで 10万〜20万円 が最安クラス。
制作期間は?
テンプレート:2〜3週間
オリジナル:1〜3ヶ月
自作と外注はどちらが良い?
時間がある → 自作もOK
集客が必要 → プロに依頼するのが効率的
まとめ
ホームページ制作の相場は、安ければ10万円台から、高ければ数百万円まで幅があります。
大切なのは値段ではなく、目的に合ったホームページを制作できるパートナーを選ぶこと です。
もし、
「相場のどれに当てはまるのか分からない」
「見積りを比較したい」
という場合は、ヒアリング内容から最適な制作プランも提案できます。
必要であれば、あなたの会社の状況に合わせて 具体的な金額シュミレーション も作成しますので、気軽にお申し付けください。
