最近弊社に「ホームページ制作会社と連絡が取れなくて困っている」「制作担当者が体調不良で修正してもらえない」というご相談をいただくことが増えています。
これらはホームページ運営をする上で非常に困るトラブルのひとつです。とくに公開後の運用・更新・トラブル対応が必要な場合、放置すると事業への支障も出てしまうことがあります。
以下に、具体的な対処法をステップごとに詳しく解説します。
よくある状況・トラブル例
メールや電話をしても一切返答がない
更新依頼や修正指示を出したが無視されている
担当者が辞めた・フリーランスが音信不通
ドメイン・サーバーの契約を制作会社に任せていた
画像や文章の差し替えなどを依頼したくてホームページ制作会社に連絡しても、メールや電話もつながらないと不安になりますね。
また、担当者が変わったり、フリーランスの方にお願いしていた場合は廃業しているということもあるかもしれません。
連絡が取れなくて困るのは、ドメインやサーバーの管理などもホームページ制作会社にお願いしていた時です。
続いて、対処法をお伝えしていきます。
トラブル対処法
複数の連絡手段で再確認
メール/電話/LINE/チャットツールなど、複数の手段で連絡してみる
問い合わせフォーム、SNSのDM、事務所宛の郵送なども活用
「◯日までにご返信がない場合、別の対処を取らせていただきます」と期日を設けて送る
ポイントとしては、一時的に多忙・病気・トラブルの可能性もあるので、冷静に数日〜1週間は様子を見るのも必要であるということです。
まずは焦らずに待ってみましょう。
ドメイン・サーバー情報を確認
制作会社に任せきりの場合、連絡が取れないと重大なリスクがあります。下記を確認しておきましょう。
確認項目 | 内容 |
---|---|
ドメインの管理会社 | お名前.com/ムームードメインなど。Whoisで確認可能。 |
サーバー契約者 | ロリポップ/さくら/Xserverなど。誰名義かが重要。 |
ログイン情報 | 契約ID・パスワードの控えがあるかどうか |
データをバックアップしておく
連絡がつかなくなると、最悪ホームページが消えるリスクもあります。
次の手順で確認してください。
WordPressの管理画面に入れるなら、すぐにデータをエクスポート
FTP情報がわかるなら、WebサイトのHTMLファイルや画像を保存
Google検索キャッシュやWayback Machineで表示された内容を記録しておくのも有効
第三者に乗り換える・引き継ぐ準備をする
万一に備え、他の制作会社や専門家に相談しておきましょう。次のことを調べておくとスムーズです。
ドメインの移管が可能か
サーバーの移行が可能か
現在の状態を引き継いで改修できるか
新規制作も視野に入れるべきかどうか
他社に依頼する際も、できるだけ今のデータが使えるよう「バックアップやアクセス情報の整理」が重要です。
法的手段を検討する(最終手段)
色々と試しても問題が解決しない場合は、最終手段として弁護士に相談することも考える必要があるでしょう。
契約書がある場合:契約不履行や損害賠償請求の可能性あり
契約が口頭だけでも:メールややりとりの記録が証拠になる
法テラスや司法書士・弁護士への相談も視野に
実際の損害(納期遅延・損失など)や、データの所在によっては法的対処の対象になります。
トラブルを未然に防ぐ方法
ホームページ運営についてのトラブルを未然に防ぐ方法を載せておきます。
対策 | 内容 |
---|---|
契約書を交わす | 作業範囲・納期・保守期間・連絡方法を明記 |
管理情報は共有 | ドメイン・サーバー・CMSのIDは自分も管理する |
月1で連絡を入れる | 定期的にやりとりする体制を作っておく |
保守契約を結ぶ | 保守/管理/更新を正式に依頼することで責任が明確に |
まとめ
最後に、まとめとして掲載しておきます。
ステップ | やること |
---|---|
① 多方面から連絡 | SNS・メール・電話・DM・郵送などを試す |
② 情報の把握 | ドメイン・サーバーの契約者とログイン情報の確認 |
③ バックアップ | WordPress・FTP・表示内容の保存 |
④ 別業者へ相談 | 引き継ぎや再構築の準備を並行して進める |
⑤ 必要なら法的措置 | 契約・証拠があれば損害対応の相談も可能 |
ホームページ制作会社と連絡が取れないと、パニックを起こしたり不安になると思います。しかし、一度冷静になり、ひとつひとつステップを踏んでいけば解決することがほとんどです。
解決しない場合は、弁護士などの専門家に相談してください。